タンクレストイレにリフォームする前に押さえるべきメリット・デメリット
タンクレストイレはタンクを廃したスリムなデザインと高い機能性で近年人気を集めていますが、導入時には水圧や電源、初期費用、メンテナンス面など多くの検討事項があります。本稿ではリフォーム前に必ず確認すべきポイントを詳細に解説するとともに、省スペース性や節水性能などのメリットと、コストや停電時の不便さなどのデメリットを掘り下げます。
リフォーム前の必須確認事項
水圧条件の確認
タンクレストイレは水道管から直接洗浄水を供給するため、最低でも0.05~0.07MPaの流動時水圧が必要です。TOTOネオレストシリーズやLIXILサティス、パナソニックアラウーノなど、各機種ごとに必要水圧が異なるため、リフォーム前に必ず現場で測定しましょう。
電源・停電時対応
多くのタンクレストイレは電源制御で給水弁を動かしているため、停電時は水を流せなくなることがあります。最新モデルには手動レバー切替や乾電池対応機能があるものもあるので、停電リスクのある地域ではこれらの有無を確認してください。
設置環境と追加工事
既存の配管位置や給排水設備、手洗い器の有無によっては、配管延長や手洗い器の増設といった追加工事が発生します。築年数の古い住宅では配管更新が必要になるケースもあり、リフォーム費用が想定より上振れすることがある点に留意が必要です。
タンクレストイレのメリット
1. 省スペース&デザイン性
タンクを廃したことで便器背面の奥行きを10~20cm短縮でき、狭い空間でもゆとりを生み出します。また、流線型のフォルムと隠蔽配管による美しい佇まいは、トイレ空間のインテリア性を高めます。
2. 高い節水性能
1回あたりの洗浄水量は約3~4L(従来型13~15L)と大幅に削減され、年間で1万円程度の水道代削減効果が期待できます。
3. 掃除・メンテナンスのしやすさ
便器と便座の継ぎ目が少なく凹凸がないため、サッと拭き掃除でき、汚れがたまりにくい構造です。また、アクアセラミックやセフィオンテクトなどの抗汚素材を採用した機種もあり、美観を長期間キープできます。
4. 連続洗浄の快適性
タンクの再貯水を待つ必要がないため、家族や来客が続けて使用してもストレスフリーです。
タンクレストイレのデメリット
1. 高額な初期コスト
本体価格は15万~30万円、工事費込みで25万~45万円が相場と、タンク式よりも高額です。
2. 停電・断水時の使用制限
停電時は手動操作が必要で、断水時には予備タンクがないため一度水を流すと次回まで使用できません。
3. 故障時のメンテナンスコスト
温水洗浄便座と便器が一体化しているため、便座部分のみの交換ができず、本体まるごとの修理・交換となり高額になります。
4. 手洗い器別途設置の必要
タンク上部の手洗いがなくなるため、トイレ内に手洗いスペースを確保したい場合は別途ユニット手洗いや壁付け手洗いの設置工事が必要です。
まとめ
タンクレストイレはデザイン性、省スペース性、節水性能、掃除のしやすさなど多くのメリットを持つ一方、初期費用や停電時の不便さ、メンテナンスコストなども無視できません。ご自宅の水圧や停電リスク、予算、導入後の手入れ体制をよく検討し、信頼できるリフォーム会社と相談のうえ、最適な機種選びを進めましょう。
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