賃貸住宅でも安心!トイレ換気扇の異音トラブル完全ガイド
トイレ換気扇から「ゴー」「キュルキュル」「カタカタ」といった異音がしたときに考えられる原因と、賃貸住宅でも入居者が実践できる具体的な対処手順を詳しく解説します。清掃や潤滑、ネジの締め直しなど簡易メンテナンスから、改善しない場合の管理会社への連絡タイミングまで、ステップごとに網羅的にご紹介。異音の種類を聞き分けるコツや、トラブルを未然に防ぐ定期メンテナンスのポイントもまとめていますので、この記事1本で安心して換気扇のメンテナンスが行えます。
異音の種類と聞き分けポイント
- 低音系(ゴー・ブォー)
羽根に付着したホコリや油汚れが重くなり回転バランスが崩れたときに発生。運転開始直後やスイッチを入れた瞬間に特に大きく響きます。 - 高音系(キュキュキュ・チチチ)
ベアリング内部の潤滑不足や摩耗で金属同士が直接擦れる摩擦音。しばらく運転させると音が増幅する傾向があります。 - カタカタ・ガタガタ
本体やダンパー部の固定ネジが緩み、振動が建物に伝わって増幅されたときに聞こえる打撃音。振動とともに天井や壁がわずかに鳴るのが特徴です。 - ヒューヒュー・風切り音
本体ではなくダクトやパイプフードとの相互共鳴で発生。強い風圧が掛かると開口部の形状や防音材の劣化によって風切り音が大きくなります。
主な原因とメカニズム
1. ホコリ・油汚れの蓄積
トイレ換気扇は浴室やキッチンほど油分はないものの、空気中のホコリや湿気に混じった微小汚れが羽根に付着。汚れが乾燥したカス状に固着すると羽根の一部だけ重くなり、回転中のバランスが崩れて「ゴー」という振動音や異振動を生みます。
2. ベアリング・モーターの経年劣化
内部のベアリングは工場出荷時に潤滑油が注入されていますが、数年で油分が蒸発・酸化し摩耗が進行。軸受けとモーター軸のクリアランスが広がると、金属同士が擦れて高音の「キュルキュル」音を発します。サビが出ている場合は注油だけでは回復が難しく、交換が必要になるケースも。
3. 取り付け部の緩み
本体取り付けネジが経年で緩むと、運転時の微振動がネジ穴や天井に伝わり「カタカタ」「ガタガタ」と響きます。特に賃貸物件の古い天井下地はネジ穴が緩みやすく、少し締め直しただけでは完全に固定できない場合もあるので注意が必要です。
4. 異物混入
給排気口やダクト内部に小さな紙片、虫、落ち葉などが入ると、羽根と接触して衝突音を生じます。点検時に手が届く範囲で異物を取り除くことで、多くの場合は音が収まります。
5. ダクト共鳴・防音材の劣化
壁内ダクトや屋外フードに付けられた防音材・吸音材が劣化すると、風が通るときの共鳴が強まり、「ヒュー」「ヒューヒュー」といった風切り音が増幅します。入居者の手に負えない場合は管理会社に相談しましょう。
6. 電気系統・スイッチの不具合
ブレーカーや壁スイッチの接触不良により断続的に電流が流れると、換気扇が「カタカタ」とリレー音を繰り返すことがあります。まずは他の電気器具でブレーカーやスイッチの動作を確認してみてください。
賃貸住宅での注意点
- 自己分解は避ける
原状回復義務違反となる恐れがあります。許可なくモーター部を分解したり、部品を交換すると退去時にトラブルの原因に。 - 対応可能範囲を明確に
掃除・注油・ネジ締め直しなど、簡易メンテナンスにとどめ、内部部品交換や電気配線の修理は必ず管理会社へ連絡を。 - 入居契約書を確認
メンテナンスや修理に関する項目を事前に確認し、自己負担となるケースと大家負担の範囲を把握しておくと安心です。
実践!簡易メンテナンス手順
手順1:事前準備
- ブレーカーをオフ、壁スイッチも必ず切る
- マスク・ゴム手袋・保護メガネを装着
手順2:カバー・羽根の清掃
- ドライバーでカバーを慎重に外す
- 掃除機やエアダスターでホコリを吸引/吹き飛ばす
- 羽根は歯ブラシで汚れを落とし、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で浸け置き洗浄
- 完全乾燥後、元どおりに組み立てて動作確認
手順3:潤滑油の注入
- 外せる範囲で軸受け部に可動部用オイルを少量スプレー
- 軸を手で回しながらオイルを馴染ませ、異音の変化を確認
手順4:ネジ・金具の締め直し
- 本体取り付けネジ、ダンパー部金具のネジを一つずつ締め直す
- 緩みが強い場合は、他サイズの長めネジを管理会社に相談のうえ使用
手順5:ダクト・防音材点検
- 屋外フードを目視点検し、ホコリや落ち葉を取り除く
- 防音材の劣化で吸音性能が落ちている場合は、管理会社に交換を依頼
専門業者・管理会社への相談タイミング
- 簡易メンテナンスを行っても異音が改善しない
- 10年以上使用した換気扇で部品交換が必要と思われる場合
- 電気系統やスイッチに不安があるとき
- ダクト内部の作業が困難なとき
これらに当てはまる場合は、自己対応にこだわらず早めに管理会社へ連絡し、専門業者による安全で確実な修理・交換を手配しましょう。
定期メンテナンスのすすめ
- 半年に一度:カバー・羽根の清掃、フィルター掃除
- 一年に一度:潤滑油注入、ネジ締め点検
- 二〜三年に一度:モーター・ベアリング部分の動作チェック、簡易的な健康診断
定期的なメンテナンスを継続することで、異音トラブルの早期発見・予防につながり、換気扇の寿命延長にも効果的です。
賃貸住宅にお住まいの方でもできる簡易メンテナンスから、管理会社への相談ポイントまで幅広く解説しました。異音は放置すると騒音トラブルや換気不良の原因にもなりますので、本記事を参考に早めの対処を心掛けてください。
水回りのトラブルは街の水道屋さん.comにお任せください!
街の水道屋さん.comは埼玉県ふじみ野市発の水道屋さんです。地域密着でお客様のお困りごとを解決致します。
運営元の株式会社マルナカ設備工業は55年以上続く三芳町の設備会社。
水道修理やリフォームの高い技術と豊富な知識で高い品質の施工を提供いたします。
お見積もり、電話相談、キャンセルは無料です!
お気軽にお問合せ下さい。

街の水道屋さん.com運営元:株式会社マルナカ設備工業