オムツが原因のトイレつまり解消ガイド|2つのDIY道具と絶対NG行動を徹底解説
オムツによるトイレつまりは、紙おむつ内部の高吸水性ポリマーが水分を吸って膨張・固化しやすく、放置すると短時間で深刻な詰まりを引き起こします。しかし、正しい手順と手軽な道具を用いれば、多くの場合DIYで解消が可能です。本記事では、作業前の準備から絶対に避けるべきNG行動、そして「針金ハンガー」と「ワイヤーブラシ」を使った具体的な手順を、化学的背景や業者依頼の目安も交えて詳しく解説します。
はじめに:オムツ詰まりの深刻さと対応の要点
オムツはトイレットペーパーと異なり、水に溶けず吸水するほど体積が増える性質があります。特に紙おむつに含まれる高吸水性ポリマーは、尿の場合でも数十倍、純水では数百倍にも膨張し、いったん排水管内でひっかかると簡単には流れず、バケツや柄杓だけでは取り出せなくなります。
したがって、オムツ詰まりを発見したら決して水を流さず、速やかに取り除くことが最優先となります。
作業前の準備
1. 手袋と養生の徹底
- 手袋の装着:必ず厚手のゴム手袋/ビニール手袋を着用し、衛生面と怪我防止を徹底します。
- 床・周囲の保護:汚水が飛び散ることを考え、便器周辺にビニールシートや新聞紙を敷いて養生しておきましょう。
2. 水位コントロール用具の用意
- バケツ・柄杓:水位が上昇した際に備え、すぐに汲み出せるようバケツや柄杓を手元に配置します。
- 空のペットボトル:簡易的に水を足したり汚水を移し替えたりするのにも便利です。
絶対やってはいけないNG行動
- ラバーカップ(スッポン)の使用
膨張・固化したオムツを押し込んでしまい、排水管奥でさらに悪化させる恐れがあります。 - 塩や重曹などの化学薬品投入
高吸水性ポリマーは架橋構造のため溶解せず、無駄に薬品を消費するだけです。 - 無理な水圧増大
水を大量に流し込むと便器があふれたり、排水管に負荷がかかり破損のリスクがあります。
便利な2つのDIY道具と詳細手順
道具①:針金ハンガーで「引っ掛け」除去
- ハンガーの加工
- ペンチでフックを切り落とし、棒状に伸ばす。
- 先端を小さなU字や輪っかに曲げて、便器を傷つけない形状に整えます。
- 引っ掛け動作
- 輪っか状の先端を排水口からゆっくり挿入し、オムツ端部を捉えて静かに引き出す。
- コツと注意点
- 無理に押し込まないこと。小刻みに前後に動かして引き掛けると取りやすくなります。
- 取り出したオムツはビニール袋に密封し、燃えるごみに処理しましょう。
道具②:ワイヤーブラシ(ドレンスネーク)で「削りほぐし」&引き出し
- ワイヤーブラシの選び方
- 家庭用は長さ5m以下、ワイヤー径6~8mm程度が扱いやすいです。
- 挿入と回転動作
- ハンドルを操作しながらワイヤーを排水口に差し込み、詰まったオムツに当たったらゆっくり回転させて固着部分を削りほぐす。
- 流れ回復の確認
- 削りほぐしが進むと水位が徐々に下がるため、バケツで少量ずつ水を流しながら状況を確認します。
- 安全対策
- 作業中も周囲をビニールシートで養生し、飛沫や汚れを最小限に抑えましょう。
化学的背景:なぜオムツは溶けないのか?
紙おむつ内部には網目状に架橋されたポリアクリル酸ナトリウム系高吸水性ポリマーが使用されており、水を大量に吸収しても分解せず、物理的に崩せない構造です。このため、溶かす・流す・薬品で溶解といった方法は効果がなく、機械的に取り除くことが唯一の解決策となります。
専門業者に依頼すべきケースと費用目安
- 軽度詰まり(便器脱着不要):作業費用はおおよそ5,000~8,000円。
- 重度詰まり(便器脱着が必要):追加工賃が約10,000円かかり、合計15,000~18,000円程度が相場。
- 深夜対応や出張料:時間帯や地域によって別途料金が発生する場合があるため、複数業者から事前に見積もりを取ると安心です。
これらの手順を守ることで、オムツが原因のトイレつまりは自力で安全かつ迅速に解消できます。もしDIYでの対応が難しい場合には、無理をせず早めに専門業者へ相談してください。
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