シャワーが出ない時の原因と修理ガイド:自分でできるステップバイステップ解説

本記事では、シャワーが出ないトラブルを「止水栓の閉止」「シャワーヘッドの目詰まり」「蛇口内フィルターの詰まり」「配管内のエア噛み」「給湯器の設定・故障・凍結」「混合水栓の故障」の6つに分類し、自宅でできる具体的な修理法をステップバイステップで解説します。止水栓の確認からシャワーヘッド・フィルター清掃、配管のエア抜き、給湯器の再起動、混合水栓カートリッジ交換まで、幅広い対処法を網羅しています。DIYで改善しない場合は、業者選びのポイントについても触れています。


シャワーが出ない主な原因

1. 止水栓の閉止

浴室内または家屋外の止水栓(元栓)が閉まっていると、水やお湯が一切出なくなります。止水栓は通常、蛇口根元付近の壁面か、パイプシャフト内に設置されています。マイナスドライバーで反時計回りにゆるめれば開き、時計回りで締まります。修理時には必ず止水栓を閉めてから作業し、作業後は水漏れがないかを確認しましょう。

2. シャワーヘッドの目詰まり

シャワーヘッドの噴出口は水垢や石けんカス、ミネラル成分で詰まりやすく、水量が著しく減少します。ヘッドを外すには、止水栓を閉めたうえで反時計回りに回して取り外します。古歯ブラシや爪楊枝で穴に詰まった汚れをこそげ落とし、最後に流水で洗い流しましょう。
さらに頑固な水垢にはクエン酸パックがおすすめです。水100mlにクエン酸小さじ1を溶かしたクエン酸水をシャワーヘッドに噴霧し、ラップで密封して1時間ほど放置。その後こすり洗いすると、ミネラル汚れが効果的に除去できます。カビや皮脂汚れには、ぬるま湯(約40℃)1Lに酸素系漂白剤(オキシクリーン等)を5〜10プッシュ溶かし、5〜10分つけ置き後に洗い流す方法も有効です。

3. 蛇口内フィルター(ストレーナー)の詰まり

混合水栓内部やホース根元には、通水前に大きなゴミをキャッチするストレーナー(網目フィルター)が入っています。ここに錆や砂、カビが溜まると水流が弱まります。
取り外し手順は以下の通りです:

  1. 止水栓を閉める。
  2. ホース接続部のナットをスパナで緩め、ホースを引き抜く。
  3. 網目フィルターをピンセット等で取り出し、水洗いで汚れを落とす。
  4. 元に戻して止水栓を開き、水漏れと水流を確認。

4. 配管内のエア噛み

戸建てや古い配管では、水道管内に空気が溜まり、吐出圧が不安定になることがあります。浴室や洗面、キッチンの蛇口を同時に全開にし、数分放水すると配管内の空気を押し出せます。改善しない場合は、家全体の元栓を開閉するか、配管の上部にあるエア抜きバルブ(あれば)を軽く緩めて空気を逃がしてください。

5. 給湯器の設定ミス・故障・凍結

給湯器のリモコン設定温度が低い、サーモスタット故障、電源断、エラーコード表示などが原因でお湯が出ないケースが多いです。

  • リモコンをオフ後、数秒置いてオンに再起動し、現在の設定温度を40〜60℃程度に調整します。
  • 給湯器本体のエラーコードは取扱説明書で確認し、基本的な対処を行ってください。
    冬季は配管の凍結によって給湯がストップする場合があります。断熱材で配管を保温するか、凍結予防ヒーターを巻き付ける、夜間は微細な水滴を垂らすなどの対策を講じましょう。

6. 混合水栓の故障(カートリッジ・サーモユニット)

レバーハンドル式やサーモスタット式の混合水栓は内部にカートリッジやサーモユニットを備え、経年劣化で動作不良を起こすことがあります。
交換手順の概要:

  1. 止水栓を閉め、ハンドル部のキャップとネジを外す。
  2. ハンドルとカバーを撤去し、カートリッジを引き抜く。
  3. 同型の新カートリッジまたはサーモユニットを挿入し、逆順で組み戻す。
  4. 止水栓を開けて漏れと水流をテストします。

自分でできる修理ステップ

ステップ1:原因の切り分け

  1. 蛇口を水とお湯両方で試し、どちらが出ないか確認。
  2. 上記6つの項目から当てはまるものをチェックし、優先順位を付ける。

ステップ2:止水栓と各パーツの調整・清掃

  • 止水栓調整:マイナスドライバーで開閉を確認。
  • シャワーヘッド清掃:歯ブラシでこすり、クエン酸・重曹パックも併用。
  • ストレーナー清掃:ナットを緩めフィルターを洗浄。

ステップ3:配管のエア抜き

洗面や台所の蛇口も開放して数分放水し、配管内の空気を排出します。

ステップ4:給湯器のリセットと設定確認

リモコン電源の再起動後、エラーコードを確認。設定温度を40〜60℃に調整し、必要ならフィルター掃除や凍結対策を実施します。

ステップ5:混合水栓カートリッジ交換

部品入手後、止水栓を閉めてハンドル、カバー、カートリッジを順に交換。漏れテストで完了です。

ステップ6:業者依頼のタイミング

以下に該当する場合は専門業者への相談を検討しましょう。

  • いずれのDIY対応でも改善しない
  • 給湯器本体の重大な故障(寿命超過、内部部品破損)
  • 配管工事や凍結防止工事が必要

まとめ

シャワーが出ないトラブルは、多岐にわたる原因がありますが、本記事で紹介した6つのポイントを順にチェック&対処することで、多くの場合は自力で改善可能です。特にシャワーヘッドやストレーナーの清掃、止水栓調整、配管のエア抜き、給湯器リセット、混合水栓カートリッジ交換は、工具と部品が手に入れば比較的簡単に実施できます。DIYでの修理に自信が持てない場合や改善しない場合は、安全を優先して専門業者に依頼してください。自宅での快適なシャワー環境を取り戻しましょう。

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