トイレの水漏れ箇所の徹底特定ガイド:DIYで原因を見極めるステップ
トイレの水漏れ箇所を特定するには、まず床面や水道メーターのチェックで漏れ範囲を広く把握し、次に給水管や止水栓、タンク内、便器本体、便器と床の接合部などの主要ポイントを順番に細かく点検します。色素テストやティッシュテスト、音聴検査などの可視化手法を併用することで、自己診断の精度が大幅に向上します。最終的に自力での修理が難しい場合は、専門の漏水探索機器やプロの水道業者に依頼する判断基準も解説します。
1. 事前準備と安全対策
必要な道具
- モンキーレンチ、ウォーターポンププライヤー、ドライバーなどの基本工具
- 食紅や水槽用着色剤(色素テスト用)
- 雑巾やティッシュペーパー(拭き取り・検査用)
- ゴム手袋・作業着(衛生・安全対策)
止水栓と水道元栓の操作
止水栓を閉めてトイレへの給水を止め、配管接続部からの漏れを狙い撃ちできる状態にします。止水栓はトイレ横や床下にあり、固着している場合はドライバーを用いて慎重に操作してください。
2. 広域的な漏れ範囲の把握
床の水濡れチェック
床面の濡れ具合から、漏れの大まかな位置を推測します。滴下点と染みの広がりを観察し、水の伝い経路をイメージしましょう。
水道メーターのパイロットチェック
家中の蛇口を閉めた状態で水道メーター横のパイロット(回転羽根)が動いていると、どこかで漏れが確定します。止水栓を区分ごとに閉めて、動作停止箇所を探ることでトイレ配管由来かを絞り込めます。
3. 点検手順:主要箇所別チェックリスト
3.1 給水管・接続部
給水管ナットの緩みやパッキン劣化は最も多い原因の一つです。ナット部分を指先で押して濡れがないか確認し、必要に応じて締め直しまたはパッキン交換を行います。
3.2 止水栓・元栓周辺
止水栓本体や元栓のシール破損も要注意です。ゴムシールの状態を目視し、劣化が見られる場合は交換を検討してください。
3.3 タンク内(ボールタップ・フロートバルブ・オーバーフロー管)
流し終わった後にタンク内の水位が下がる場合は、ボールタップやフロートバルブの不具合が疑われます。オーバーフロー管の亀裂や詰まりも水が常時流れる原因となるため、管体をチェックし異常があれば交換が必要です。
3.4 タンクと便器の接合部(ガスケット・パッキン)
タンク下部のガスケット劣化は、タンクと便器の接合部からの滴下漏れを招きます。タンクを軽く揺らしてガタつきがないか確認し、水滴や錆び跡を探しましょう。
3.5 便器本体のひび割れ
陶器のクラックは外部からは見えにくく、内部で漏れが進行します。便器全面を目視し、小さな傷でも見逃さないようにしてください。
3.6 便器と床のワックスリング・フランジパテ
ワックスリングやフランジパテの劣化は、便器底面から床下への漏水を引き起こします。便器をわずかに前後に動かし、床との密着状態を確認しましょう。
4. 見える化テスト
色素テスト
タンク内に食紅や専用着色剤を投入し、時間経過後に便器内や床に色が付着すれば漏れルートが可視化できます。
ティッシュテスト
疑わしい接合部にティッシュを軽く当て、濡れ具合で漏れの有無を判断します。
音聴検査
静寂時に耳を近づけ、ポタポタ音や断続的な流出音を探ることで、配管内部の漏れ箇所を絞り込めます。
5. 専門機器・業者活用の目安
プロ用探索機器
- 相関式漏水探索機:音の到達時間差で漏水点を割り出します
- トレーサーガス工法:無害ガスで配管内を検査し、漏れ位置を特定します
- 地中レーダー:非破壊で配管構造を可視化します
業者依頼の判断ポイント
- 繰り返し漏れが再発する
- 視認困難な箇所(タンク裏、床下)が素人目で判別困難
- 専門機器による詳細調査が必要な場合
6. まとめ・早期対応の重要性
- 広域確認:床面・水道メーターで大まかな漏れ範囲を把握。
- 箇所別点検:給水管→止水栓→タンク内→接合部→本体→ワックスリングを順に確認。
- 可視化テスト:色素・ティッシュ・音聴検査でルートを明確化。
- 専門活用:自力特定が困難な場合は業者と最新機器を利用。
早期発見・修理を行うことで、階下浸水や建物構造へのダメージを最小限に抑えられます。粘り強くチェックし、適切な対策を行いましょう。
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