トイレ止水栓完全ガイド:種類から閉め方・調節方法まで徹底解説
トイレの給水を制御する止水栓の基本的な役割から、形状や操作部のバリエーション、代表的な製品例までを詳細に解説します。止水栓は緊急時の給水遮断と日常の水量調整という二大機能を併せ持ち、設置位置や構造を正しく理解することで、安全かつスムーズなメンテナンスが可能になります。工具の選び方や具体的な操作手順、トラブル時の対処法までをひと通り押さえ、初心者の方でも安心して取り組める内容をまとめました。
トイレ止水栓の役割と設置位置
トイレの止水栓は、給水管から便器タンクへの水の供給を「遮断(止水)」する機能と、必要に応じて水量を「調整(流量制御)」する機能を持っています。設置位置は一般的に床面または壁面の仕上げ近く、給水管接続口のそばにあり、ウォシュレットなどを取り付けている場合は専用の止水栓と間違えないように注意が必要です。
止水栓の主な分類
1. 形状による分類
- アングル止水栓(壁給水用)
壁から直角に突き出すタイプ。給水管を90度に曲げて接続できるため、狭いスペースでも使いやすいのが特徴です。 - ストレート止水栓(床給水用)
床から真っ直ぐ立ち上がるタイプ。配管がシンプルに配置でき、床下スペースを避けて設置されることも多いです。 - クランク一体型止水栓
混合水栓本体のクランク部に止水機構を内蔵したモデル。ユニットバスや壁付混合栓で見られ、給水・止水が一体化しています。
2. 開閉部の形状
- マイナス溝タイプ
ネジ山が外側に出ている「外ネジタイプ」と、凹みのある「内ネジタイプ」があり、マイナスドライバーを差し込んで回して操作します。 - ハンドルタイプ
蛇口のようなハンドルを手で回す方式。工具不要で扱いやすい反面、掃除中にぶつかって回ってしまうことがあるため、取り扱いにやや注意が必要です。
代表的な製品例と素材
- 汎用マイナスタイプ止水栓
ホームセンターで手に入りやすく、専用の水栓ドライバーで操作することでネジ山の摩耗を抑えられます。 - ハンドル式止水栓
固着しにくい構造を持ち、誤操作防止用のストッパー付きモデルもあります。 - フィルター付き止水栓
止水栓内部に取り外し可能なフィルターを備え、水中のゴミをキャッチ。TOTOやLIXILなど主要メーカーから複数モデルが出ています。 - 樹脂配管用止水栓
プラスチック配管向けに設計された軽量モデル。耐食性・耐久性に優れ、リフォーム時によく用いられます。
止水栓の閉め方
- 位置の特定
タンク裏側の床面または壁面を確認し、止水栓の種類(ネジ式かハンドル式か)を見極めます。 - 工具の準備
・マイナスドライバー(もしくは水栓ドライバー)
・バケツ、雑巾 - 閉止操作
時計回りにゆっくりと回し、水が完全に止まるまで締め込みます。固い場合は無理に力を加えず、柄を延長したり、ラチェットドライバーを使ったりして少しずつ回しましょう。 - 停止の確認
便器の洗浄レバーやボタンを押し、水が一滴も出ないことを必ずチェックします。
止水栓の開け方と調整方法
- 少しずつ緩める
反時計回りに徐々に緩め、タンク内の水量を目視しながら調整します。 - 浮玉を下げた状態で微調整
タンクの蓋を外し、浮玉を手で下まで押し下げたまま止水栓を動かして、水位がオーバーフロー管先端から約2~3cm下になるように合わせます。 - フィルター掃除
流量が落ちている場合は、止水栓内部のフィルターを外して歯ブラシ等で洗浄し、再装着すると水量が回復します。 - 蓋の戻し
調整後はタンク蓋を確実に戻し、ぐらつきや隙間がないことを確認して終了です。
メンテナンスと注意点
- 固着・老朽化への対応
長年使った止水栓はネジ山が摩耗しやすく、無理に回すと破損する恐れがあります。固着がひどい場合や劣化が著しい場合は専門業者へ依頼するのが安心です。 - 元栓の併用止水
築年数の経った住宅では配管劣化のリスクが高まるため、器具ごとの止水栓に加えて家全体の元栓も閉めて作業するとさらに安全です。
上記の手順とポイントを押さえれば、止水栓の種類や構造を正しく理解したうえで、安全・確実に給水の停止・調整が行えます。初めての方は無理をせず、分からない箇所はプロに相談してください。
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