トイレタンクの要!ボールタップの仕組みとDIY交換完全ガイド
本コラムでは、トイレタンク内の給水を自動制御する重要部品「ボールタップ」の構造と動作原理を詳しく解説し、劣化や故障のサイン、さらには自分で交換を行うための準備・手順・注意点までを網羅的にご紹介します。ボールタップは浮き球の上下動に連動して給水弁を開閉し、タンク内の水位を一定に保つ役割を担います。故障すると給水不良や流れっぱなしといったトラブルを招き、放置すると水道料金の増加や機器故障の悪化を招くため、早めの点検と交換が重要です。適切な工具と手順を押さえれば、専門業者を呼ばずにDIYで対応可能です。
1. ボールタップとは?
ボールタップ(定水位弁・フロート弁)は、タンク内の浮き球の動きに応じて給水管のバルブを開閉し、水位を自動制御する部品です。レバーを引いて排水後、浮き球が下降するとバルブが開き給水を開始し、水位が上昇すると浮き球がバルブを閉じる仕組みとなっています。
2. ボールタップの仕組み詳細
給水管と直結したボールタップ内部には、開閉を司るバルブ機構があり、浮き球はアームでこれに連動します。浮き球が一定位置に到達すると、バルブへの給水路を遮断しタンクへの給水を停止します。オーバーフロー管の刻印「–WL–」位置まで水位が来ると給水停止が確実に行われるよう設計されています。
3. 故障・劣化のサイン
- 水が止まらない/流れっぱなし:浮き球が高所で固着し、バルブが閉じない場合に発生します。
- 水位が低く何度も給水を繰り返す:浮き球の位置調整不良やバルブシートの摩耗が原因です。
- タンク周辺からの水漏れ:接続ナットやパッキンの劣化により漏水が起こるケースがあります。
4. DIY交換前の準備
まずは以下の工具・部品を揃えましょう:
- モンキーレンチ、プラスドライバー、ラジオペンチ
- 新しいボールタップ本体(浮き球タイプ/ノンフロートタイプ)
- 軍手、タオル・雑巾、錆取りスプレー
- 予備のパッキン(袋ナット用、バルブシート用)
作業時は周辺に水が飛び散らないよう床面に養生シートを敷き、安全メガネの着用を推奨します。
5. ボールタップ交換手順
5.1 止水栓の閉栓と残水排出
- 止水栓を時計回りに回し、給水を止めます。
- タンク内の水をレバー操作で完全に排出し、タンクの蓋を外します。
5.2 古いボールタップの取り外し
- 給水管とボールタップをつなぐ袋ナットをモンキーレンチで緩め、ボールタップをタンク内から引き抜きます。
- 浮き球とアームをつなぐナットを緩め、浮き球を取り外します。
5.3 新しいボールタップの取り付け
- 新しいボールタップ本体をタンク内に差し込み、外側から袋ナットとツバ付きナットを取り付け締め付けます。
- 浮き球をアームに装着し、ナットで固定します。
5.4 浮き球と水位調整
- 止水栓をゆっくり開き、タンクに給水を開始します。
- 水面が「–WL–」刻印位置(標準水位:約2–3cm下)になるよう、浮き球の支持棒長さをドライバーまたは調整リングで微調整します。
5.5 動作確認と微調整
- レバー操作で給水・止水の動作を繰り返し確認し、異音や漏水がないかチェックします。
- 必要に応じて水位調整を再度行い、最適な給水量を設定します。
6. 交換時の注意点とトラブルシュート
- ナットが固着して外れない場合:錆取りスプレーを吹き付け、しばらく置いてから軽くタッピングして回すと緩みやすくなります。
- パッキンの同時交換:劣化しやすいパッキンは新品に交換し、水漏れ再発を防ぎましょう。
- 浮き球が適切に動かない:アームの曲がりや浮き球の損傷が原因です。部品を取り外し、修正または交換してください。
本稿を参考に、ボールタップの役割と動作原理を理解し、DIYでの交換作業にぜひチャレンジしてみてください。適切な点検とメンテナンスで、トイレの水回りトラブルを未然に防ぎ、快適な生活環境を維持しましょう。
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