給水管破損時の徹底対応と安定給水を守る予防策

以下では、給水管が破損した際に被害を最小限に抑えるための応急対応手順から、専門業者への依頼・修理後の確認、定期点検・メンテナンスのポイント、凍結対策、管材選定と品質管理、さらには地震など外的衝撃から配管を守る耐震支持策までを網羅的に解説します。各ステップで具体的な方法と注意点を示し、長期的に安心・安全な給水環境を維持するための実践的な予防策をお届けします。

1. 給水管破損時の応急対応

1.1 止水栓(元栓)の閉鎖

給水管が破裂した場合、まずは建物全体の止水栓(元栓)を時計回りに回して完全に閉め、給水を停止して被害拡大を防ぎます。

1.2 仮補修による漏水抑制

ホームセンターなどで入手できる防水補修テープを破損箇所に密着させて巻きつけるか、厚手のタオルを当ててタイラップ等で固定し、漏水を一時的に防ぎます。

1.3 排水と換気の実施

溢れた水はバケツやモップで除去し、換気扇や窓を開放して湿気を追い出すことで二次的な水害やカビ発生を抑制します。

1.4 安全確保

作業中は感電や転倒を防ぐため、濡れた場所には立ち入らず、必要に応じてゴム手袋や長靴を着用してください。

2. 専門業者への連絡と本格修理

2.1 指定給水装置工事事業者への依頼

給水管の交換や引き直しは水道局指定工事店でなければ施工できません。市区町村が公表する「指定給水装置工事事業者」リストから信頼できる業者を選びましょう。

2.2 破損原因の伝達と見積もり取得

凍結破裂、経年劣化、地震などの外力が原因の場合、これらを業者に伝えることで適切な修理方法と費用見積もりが得られます。経年劣化の進行状況は、水道管の耐用年数超過割合が増加している現状からも注意が必要です。

2.3 修理後の確認

修理完了後は業者とともに止水栓を開栓し、水漏れの有無や水圧低下、異音の発生がないかを入念にチェックしてください。

3. 定期的な点検とメンテナンス

3.1 目視点検と漏水調査

年に1~2回、露出配管や継手部を目視で点検し、湿りやサビ、ひび割れの兆候を確認しましょう。漏水が疑われる場合は、水道メーターのパイロットが動いていないか確認し、蛇口の吐水口周りを指で触れて水漏れをチェックします。

3.2 配管フラッシング

配管内の異物や堆積物を除去するため、タンクや仮設ポンプを用いて水を流し込み、少なくとも数回は水の入れ替えを行うフラッシングを実施します。

3.3 錆対策と更生工法

管内の赤錆が発生すると水質悪化や詰まりの原因になるため、最初に10ℓ程度の水を出し続けて錆臭を緩和しつつ、業者による錆除去・管更生装置の導入も検討すると効果的です。

4. 凍結対策

4.1 保温材・凍結防止帯の活用

気温が氷点下になる前に、露出配管全体に保温チューブや凍結防止帯を巻きつけることで管の凍結を防ぎます。

4.2 凍結防止ヒーターやグッズの利用

電熱式の凍結防止ヒーターや、市販の凍結防止グッズを活用し、必要に応じてメーターボックス内にも断熱材を詰めると効果的です。

4.3 水抜き(水落とし)

長期間不在時や就寝前には、不凍栓を閉めて蛇口を開け、管内の水を完全に抜き取る「水抜き」を行い、根本的な凍結リスクを防ぎます。

5. 適切な管材選定と品質管理

5.1 ポリエチレン管(PE管)のメリット

最新の水道用ポリエチレン二層管は、耐候性・耐塩素性に優れ、柔軟性も高いため、継手を減らしてコストカットでき、耐震性も兼ね備えています。

5.2 銅管・ステンレス管との使い分け

銅管は耐熱性に優れ、ステンレス管は錆や腐食に強いため、用途や設置環境に応じて管種を選定し、水質や圧力条件に適した材質を組み合わせましょう。

6. 耐震・耐荷重支持策

6.1 支持金具の設置

配管が地震や振動でずれたり衝撃を受けたりしないよう、一定間隔で支持金具を取り付けてしっかり固定します。

6.2 振動吸収材の利用

地盤変位や機器稼働時の振動を軽減する専用の緩衝材や吊り金具を適宜導入し、管路へのストレスを分散させましょう。


これらの手順を確実に実施し、定期的な点検・メンテナンスと適切な管材選定、さらに凍結・地震対策を組み合わせることで、給水管の破損リスクを大幅に低減し、安定した給水環境を長期にわたって維持できます。

水回りのトラブルは街の水道屋さん.comにお任せください!

街の水道屋さん.comは埼玉県ふじみ野市発の水道屋さんです。地域密着でお客様のお困りごとを解決致します。
運営元の株式会社マルナカ設備工業は55年以上続く三芳町の設備会社。
水道修理やリフォームの高い技術と豊富な知識で高い品質の施工を提供いたします。
お見積もり、電話相談、キャンセルは無料です!
お気軽にお問合せ下さい。

街の水道屋さん.com運営元:株式会社マルナカ設備工業

Follow me!