配電と送電の違い

送電とは、発電所から変電所に電力を送ることを言います。変電所から変電所に電力を送ることも送電と言います。
配電は、変電所から各家庭に電力を送ることを言います。
発電所からは非常に高い電圧で電気が送られるため、そのままでは家庭では使用できません。
そのため変電所で少しずつ電圧を下げながら各家庭へと電力を供給していきます。

なぜ家庭で使えない高電圧で送電するのか

発電所の発電機で作られる電気は2万3千ボルトや1万2千ボルトですが、電圧が低いと送電中に、電気抵抗により電力が熱に変わってしまい、ムダが発生してしまいます。
ジュールの法則により、同じ電力であれば電圧を高くして電流を小さくすれば電気抵抗の熱は小さく抑えられるため、なるべくムダが出ないように50万ボルトや27万5千ボルトという高い電圧にしてから電気を送ります。

発電所から家庭までの道のり

発電所から出た電気は超高圧変電所、一次変電所、二次変電所、配電用変電所と各変電所で徐々に電圧を下げていき、柱上変圧器を通って最終的に家庭や工場に電気を届けています。
変電所には変圧器以外にも、故障などのときに自動的に電気を切る遮断器、送電装置を点検するときに電気を切る断路器、落雷のときに雷の電気を地面ににがすための避雷器などの安全装置が設けられています。

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