トイレの水が流れっぱなし!原因特定からDIY修理・予防策まで徹底ガイド
トイレの水が流れっぱなしになる原因や応急処置、セルフチェック・修理方法、専門業者への依頼目安、そして日常のメンテナンス方法までを網羅的に解説します。トイレが流れ続けると1時間あたり約10ℓ、1日で約240ℓもの水が無駄になり、水道代も膨大に増加します。まずは止水栓を閉めて被害を最小限に抑えたうえで、タンク内部の各部品を順番に点検・調整・交換し、最後に総合的な予防策を確認しましょう。
主な原因
トイレの流れっぱなしトラブルは、主にタンク内部の機構不具合によるものです。以下の4点が代表的な原因です。
ボールタップ(給水弁)の不具合
タンク内の水位を検知し給水・止水を制御する部品で、内部パッキンの摩耗や機構の固着が起きると水位を正しく検出できず、給水が止まらなくなります。
フロートバルブ(排水弁・ゴムフロート)の劣化
排水時に開閉するゴム製の弁で、長年の使用で硬化・変形すると密閉性が低下し、少量ずつ水が漏れ続ける冷流現象が発生します。
オーバーフロー管の位置ズレ・破損
タンク内の過剰な水位を便器へ逃がす管で、管の高さがずれていたりひび割れが生じていると、常時この管から水が流れ続けることがあります。
チェーンの絡まり・長さ不適切
レバーとフラッパー弁を繋ぐ鎖(チェーン)が絡んだり長さが合っていないと、弁が完全に閉じずに水が流れ続けてしまいます。
応急処置(緊急時の基本対応)
1. 止水栓を閉める
タンク横または壁・床の給水管にある止水栓をマイナスドライバーや手で時計回りに回し、給水を遮断します。
2. ウォシュレットの電源をオフにする
温水洗浄便座を使用している場合、感電や故障を防ぐためにコンセントを抜いておきましょう。
詳細なセルフチェック&修理手順
以下の手順でタンク内部を順番に点検し、問題箇所を特定して修理します。
1. タンクの蓋を外す
止水栓を閉めた状態で、タンクのフタを慎重に持ち上げて取り外します。手洗い管付きの場合はホースを外してください。
2. ボールタップ(給水弁)の調整・交換
- 調整:浮き球の高さ調整ネジを回し、給水ストップの水位線(W.L.)に合わせる。
- 交換:部品が摩耗・固着している場合は、ホームセンターで同型のものを購入し交換します。
3. フロートバルブ(排水弁)の点検・交換
- 清掃:ゴムフロート周辺のゴミやカルキ汚れを洗い流し、密着面をきれいにする。
- 交換:硬化や亀裂が見られる場合は、新品のフロート弁に交換してください。
4. オーバーフロー管の確認・補正
管の先端が水位線を超えていないか、ひび割れや詰まりがないかを確認します。位置が高すぎる場合はロックリングを緩めて高さを下げ、必要に応じて交換します。
5. チェーンの絡まり・長さ調整
レバーを操作して弁が完全に閉じる長さにチェーンを調整し、絡まりを解消します。弁が閉じた際、チェーンに適度な遊びがあるのが理想です。
6. 動作確認
フタを元に戻し、止水栓を開けて給水を再開。レバーを引いて水が正常に止まるかを必ずチェックしましょう。
専門業者に依頼すべきケース
以下に該当する場合は、プロの水道業者への依頼を検討してください。
- 止水栓を閉めてもタンク内への給水が止まらない場合
- 部品が破損・固着してセルフ交換が困難な場合
- タンクレストイレや一体型ウォシュレットなど、特殊構造の便器の場合
予防・定期メンテナンスのポイント
- 半年に一度のタンク内部点検:ゴミやカルキ汚れはブラシやクエン酸で除去。
- フロート弁の密閉状態チェック:数回レバーを引いて、タンクへのチョロ漏れがないか確認。
- 止水栓の開閉テスト:年に一度は完全に閉めてから開け、固着防止とメカニズム確認を兼ねる。
- 純正部品の使用:交換部品はメーカー純正品を選び、耐久性と適合性を確保。
迅速な応急処置と的確なセルフチェックで、トイレの流れっぱなしトラブルを解消しましょう。根本的な修理が難しい場合は、信頼できる専門業者に早めに相談し、水道代の節約と安心のトイレライフを守ってください。
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