汲み取り式トイレの仕組み解説と水洗トイレリフォーム費用の目安
日本の農村部や古民家などで今も使われている「汲み取り式トイレ(ぼっとんトイレ)」。電気や水道が届かない場所でも設置できる一方で、悪臭や衛生面での課題も抱えています。本記事ではまず汲み取り式トイレの基本構造と特徴を解説し、その後、より快適な水洗トイレへのリフォームパターンと費用相場を具体的にご紹介します。
1. 汲み取り式トイレの基本構造
- 便器部(和便器)
- 座面の下に直径約30cmの開口があり、排泄物はそのまま地下の便槽へ落下します。
- 便槽(タンク)
- 地中に埋設された大きな貯留槽。容量は1~3立方メートル程度が一般的で、定期的に専用車両で吸い上げ(汲み取り)が必要です。
- 通気管(ベント管)
- 便槽内のガスや臭いを屋外へ逃がすためのパイプ。適切な換気がないと強い悪臭が室内に逆流します。
- 蓋・覆い板
- 安全性を保つための蓋板。落下防止のほか、雨水の侵入防止にも役立ちます。
2. 汲み取り式トイレのメリット・デメリット
- メリット
- 水道が不要で、設置コストも比較的低い
- 電気やポンプを使わないため、停電時でも使用可能
- デメリット
- 定期的な汲み取り作業が必要
- 悪臭・衛生面の問題
- 害虫発生リスク
- 災害時の便槽破損による汚物流出リスク
3. 水洗トイレへのリフォームパターンと費用相場
汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォームには主に3つの方法があります。
3.1 簡易水洗トイレへの切替
- 内容:既存の便槽を利用しつつ、水を使って便器を洗浄する方式。
- 費用相場:約30万円~60万円
3.2 下水道直結型水洗トイレへの切替
- 内容:住宅近くの公共下水道へ直接接続し、汚水をそのまま流す方式。便槽は不要。
- 費用相場:約60万円~100万円
3.3 浄化槽設置型水洗トイレへの切替
- 内容:公共下水が遠い場合に、合併浄化槽を地下に設置して汚水を処理する方式。
- 費用相場:約100万円~180万円
5. 費用を抑えるポイント
- 助成金・補助金の活用:自治体によっては下水切替やバリアフリー化向けの補助金が利用可能
- 複数社からの見積取得:相見積もりで工事費を比較検討
- 機器のグレード選定:高級機能を絞ることで本体価格を抑制
- 既存配管の再利用:可能な範囲で既存配管を活かす
まとめ
汲み取り式トイレは設置コストや電力不要というメリットがある一方、衛生面やメンテナンスの手間が課題です。水洗トイレへのリフォームは「簡易水洗」「下水道直結」「浄化槽設置」の3パターンがあり、それぞれ30~180万円と幅があります。ご自宅の立地条件やご予算を踏まえ、助成金や複数見積もりの活用を検討しながら、最適なプランを選びましょう。
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