冬に備える!水道管凍結を未然に防ぐ総合ガイド
このコラムでは、冬季における水道管の凍結原因と、断熱材やヒーターケーブル、不凍栓による水抜き、チョロ出し、給湯器の追い焚き機能活用、DIY実践例から専門業者への依頼まで、具体的かつ実践的な防止策を網羅的に解説します。
はじめに
水道管が凍結すると、管内部の水が膨張して亀裂や破裂を引き起こし、大規模な水漏れや修理費用増大のリスクを招きます。
特に屋外露出配管やメーターボックス内は氷点下の冷気にさらされやすく、早めの対策が欠かせません。
凍結のメカニズム
冬季の低温下では、水が凍ることで約9%膨張し、配管内部で圧力を急激に上昇させます。
また、長時間の停水により管内に滞留した静止水は、特に凍結しやすい状態になります。
冬季の対策総論
凍結対策は「断熱」「保温」「水抜き」「少量流出」の4つを組み合わせることが効果的です。
これらを早めに準備し、寒波予報時には念入りにチェックしましょう。
1. 断熱・保温資材の選び方
- 保温チューブ/断熱テープ:ポリエチレンフォーム製の保温チューブは、厚さ10mm前後が標準的で、ワンタッチテープ付きで施工も簡単です。
- 布製保温ケーブルテープ:寒冷地向けに耐候性に優れる高耐候タイプもあり、露出部に巻いてビニールテープで固定すると効果的です。
- メーターボックス断熱:ポリ袋や毛布を詰め、上部にベニヤ板を置くことでボックス内部の保温性能を高められます。
2. 凍結防止帯(ヒーターケーブル)の設置
- 基本施工ポイント:配管長に合わせた帯状ヒーターを均等に巻きつけ、サーモスタットで氷点下付近で自動通電・断電させる方式が一般的です。
- 施工上の注意:ヒーターが浮いたりねじれたりしないよう固定し、余ったケーブルの二重施工や複数本同時巻きは避けましょう。
3. 不凍栓と水抜き操作
- 不凍栓の仕組み:水抜きハンドルを“水抜”方向まで回し、蛇口を開けることで管内の水を地中の排水部へ落とします。
- 操作手順:
- 水抜きハンドルを右回しで最後まで回す。
- 蛇口を開き、残留水を完全に排出する。
- 排水完了後、蛇口を閉じる。
※ホース付きの場合は必ずホースを外して行わないと凍結につながります。
4. チョロ出しによる凍結予防
夜間や外出時に、鉛筆芯程度(直径約4mm)の細流を1分間に約400cc前後出し続けることで、管内水を常に動かし凍結を防ぎます。
5. 給湯器の追い焚き機能活用
追い焚き機能付きガス給湯器は、外気温が凍結危険域に近づくと自動ポンプ運転を行い、浴槽の残り湯を循環させることで配管内の凍結を防止します。
前夜には浴槽に5cm以上の残り湯を確保しておくと確実に稼働します。
6. DIY実践例
- 床下配管の断熱:床下へ潜り、断熱材を巻いて保温するDIY動画が多数公開されており、素人でも実施可能です。
- 露出水栓のタオル巻き:タオルや古布を蛇口に巻き、ビニールテープでグルグル巻きにするだけの簡易対策も効果的です。
7. 実際の修理事例から学ぶ
- 銅管破裂事例:大寒波時に脱衣場の給湯管が破裂し、当日中に銅管交換・保温筒巻き直しで修理が完了したケースがあります。
- 複数箇所破裂のリスク:一ヶ所の破裂でも階下への水浸しやボイラー故障を招き、修理範囲が拡大する事例も多発しています。
8. 維持管理と点検
- 定期的な点検:保温材の劣化や隙間、断熱カバーの破損を冬前にチェックし、必要に応じて交換しましょう。
- 気象情報との連動:−4℃以下の厳寒予報時には、改めてチョロ出しや給湯器機能を確認すると安心です。
9. 専門業者への依頼
DIYが難しい場合や大規模施工が必要な場合は、給排水設備の専門業者に相談を。適切な断熱施工やヒーターケーブル設置を依頼すれば、安心して冬を乗り切れます。
まとめ
水道管凍結対策は「断熱」「保温」「水抜き」「少量流出」「給湯器機能」の5つを組み合わせることで、破裂リスクを大幅に低減できます。
冬本番前の準備と定期点検を徹底し、安心・安全な水まわり環境を維持しましょう。
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