冬に備える!給湯器凍結防止の完全ガイド:原因・対策・ポイント
冬季に給湯器が凍結すると、配管破裂や機器故障で高額修理が発生するリスクがあるため、多層的な凍結防止策が不可欠です。まずメーカー内蔵の凍結予防ヒーターと自動ポンプ運転機能を常時有効化し、外気温が0℃以下になると自動作動を開始するため、冬本番前の11月頃から予防を始めることが推奨されます。屋外配管には発泡ゴム製保温材を二重巻きにし、アルミテープで継ぎ目を密封することで保温性能を強化し、夜間のピーク冷え込み時には蛇口から4mm程度の細流水を流して凍結リスクを大幅に低減できます。さらに、長期間不使用時には取扱説明書に従ったドレン抜き(配管内水抜き)を実施し、必要に応じて寒冷地仕様モデルへの切替や年1回の専門業者点検を行うことで、-20℃以下の厳寒下でも安心して使用できます。
1. 凍結によるリスクと発生メカニズム
1.1 リスク詳細
冬期に給湯器が凍結すると、配管内の水が膨張して銅管やバルブを破裂させ、漏水やお湯の供給停止だけでなく、本体内部の熱交換器破損や基板故障につながります。
凍結による破損は保証期間内でも有償修理となる場合が多く、修理費用は数万円から十数万円にのぼるため、事前予防が経済的にも重要です。
1.2 発生メカニズム
主な発生メカニズムは、外気温の低下により配管内に残留する水が0℃で氷結し、氷の体積増加で管壁に圧力をかけることです。
特に北側や風の当たりやすい設置場所では、体感温度が外気温より低くなるため、想定より早く凍結が発生する危険があります。
2. 予防対策の総合ステップ
2.1 凍結予防ヒーターと自動ポンプ運転
ほとんどのガス給湯器には、外気温が0℃以下になると自動で稼働する凍結予防ヒーターが内蔵されており、給湯回路や内部配管を保温します。
追いだき機能付き給湯器では、浴槽内の残り湯を循環アダプター上端から5cm以上残しておくと、自動ポンプ運転で残り湯を循環させることで配管凍結を防ぎます。
リモコンの運転スイッチは「入」「切」に関係なく作動するため、リモコンOFF時でも電源プラグは抜かないようにしてください。
一部機種では凍結防止運転モードが設定可能なため、取扱説明書で設定手順を確認し、有効化をおすすめします。
2.2 配管保温の強化
屋外に露出した給湯配管には、発泡ゴム製やポリエチレン製の保温材を二重巻きにし、さらにアルミテープで継ぎ目を密封することで保温性能を最大化します。
保温材は紫外線や風雨で劣化しやすく、5~6年を目安に交換し、年1回は劣化状態を点検してください。
日中でも氷点下が続く地域では、電気ヒーター付きワイヤを配管に巻く二次的対策も有効です。
2.3 少量流水による凍結防止
就寝前や外出前には、給湯栓から約4mm幅(約400cc/分)の細流水を流すことで、配管内の水を停滞させず凍結を防ぎます。
流量が少ないため水道代への影響は月数百円程度に抑えられ、環境負荷も低減できます。
リモコンはOFFのまま実施すると、ガス消費は発生せず、経済的にも優れています。
2.4 ドレン抜き(配管内水抜き)
長期不在や寒波が連続する場合は、LIXILやPalomaが推奨するドレン抜き(配管内水抜き)を行い、建物内外の給湯・給水栓を順序通り開放して内部の水を完全に排出します。
作業後は使用再開時にリモコンから空気抜き操作を行い、配管内に残る空気を排出してください。
水抜き作業は凍結時に水抜き栓が凍結してしまう恐れもあるため、厳寒期には専門業者への依頼を検討しましょう。
3. 寒冷地仕様モデルと専門業者点検
寒冷地仕様モデルには、標準機より高出力の凍結予防ヒーターや配管保護機能が強化されており、外気温-20℃程度まで自動で保温を維持します。
導入コストは標準機に比べて約10~20%高くなりますが、積雪や寒波リスクの高い地域では長期的な故障リスク低減に役立ちます。
冬季前には専門業者による年1回の点検・保守を依頼し、保温材の劣化状態、凍結防止機能の正常動作、漏水の有無などを確認してもらいましょう。
4. 緊急時の解凍とトラブル対応
万が一給湯器が凍結してしまった場合は、蛇口を少し開けて室温回復を待つ自然解凍が安全ですが、4~6℃まで上昇しない場合は40℃程度のぬるま湯で徐々に解凍を行ってください。
素手で直接温めると凹みや亀裂が発生する恐れがあるため、ぬるま湯を使う際も注意し、異音や異臭がする場合は直ちに使用を中止して専門業者に連絡しましょう。
凍結による故障で自己判断が難しい場合は、各メーカーの24時間サポート窓口や販売店に問い合わせ、早期対応を依頼してください。
5. 実施時の注意ポイント
- 凍結防止ヒーターはリモコンのON/OFFに関わらず作動しますが、電源プラグが抜けていると無効になるため、必ずコンセントは差し込んだままにします。
- 保温材の継ぎ目はアルミテープで密封し、ひび割れやテープの浮きがないか年1回確認し、劣化時は即交換してください。
- 少量流水は温度設定を最大にしないと、混合水栓では冷水優先となり流水量が確保できない場合があるため、サーモ付混合水栓の場合は最高温度に設定して実施してください。
- 水抜き作業後はエア抜きを忘れずに実施しないと、給湯器内部にエアが残り、燃焼不良やポンプ異音の原因になることがあります。
冬季前の準備から緊急対応までの全ステップを定期的に実施し、安心・快適な給湯環境を維持しましょう。
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